財布は会計のときに見せるので、デートの最後でがっかりさせないでください。昨今はキャッシュレス化が進んでいますが、メインの財布はひとつ持っておきましょう。
筆者は革マニアでもあるので婚活・恋活以外でもお役に立てると思います。検索上位で出てくる財布専門サイトはアフィリエイト目的が多くて、正直参考になりません。
では、どんな財布を選んだらいいのでしょうか?
財布はたくさん種類もありますし、メーカーもさまざま。財布などの小物は単体で成立するため、ごまかしが効きません。
さて、婚活や恋活を意識したファッションの原則は「清潔感」「子どもっぽすぎない」です。
ですので「シンプルな革の財布」を選んでください。
大半の女性は縫製やコバ(端)の処理などの細かいこだわり部分を見てるわけではありませんが、ある程度良いものを選びましょう。いい財布は所有欲を高め、気持ちが引き締まります。
NGな財布
以下は本当に避けてください。女性ウケ最悪の四天王です。今すぐ買い換えましょう。
- ボロボロ→清潔感がありません
- バリバリ音がするマジックテープ→子どもっぽい、TPOにそぐわない
- チェーン付き→子どもっぽい
- デザインが派手→成金のようで金遣いが荒そうに見える
財布にオススメの革の種類
ブライドルレザー
本来は馬具用に使われる丈夫な革です。ロウ分が多く、新品はブルームと呼ばれる表面が粉が吹いてますが、使うほどにピカピカになります。革の中では比較的水分に強いです。ただし、使い始めはすごく硬く、物によっては細かい折りシワが付きます。
コードバン
本来は農耕馬のお尻の部分を使った革。深みのある光沢感で質感がよく高級感がある。馬が希少になってしまったので、価格が高く若干コスパが悪いです。水には弱いので取り扱いには注意が必要。
安いものはポリウレタン樹脂でコーティングしてあり、水に強くなるかわりに経年で加水分解して剥離します。どうせならいいもの買いましょう。
シボ革
シボ革とは表面に凹凸感のあるシワ模様が付いた革のことです。凹凸があるため、傷や指紋が目立たちにくく、ズボラな人ほどオススメです。
財布にオススメしない革の種類
ヌメ革
ヌメ革は処理を最小限にしたナチュラルなベージュの色をしているものです。経年変化で色が濃くなりツヤが出てきます。
水や油で汚れやすく、金属や汗などで黒ずみます。色が薄いため汚れや黒ずみが目立ちます。財布は油分や汗を含んだ手で比較的よく触るので、きれいに経年変化させるのは困難です。
エキゾチックレザー
個性的で好みが分かれます。派手なものは成金やナルシスト感が出るので避けたほうがいいです。丈夫なんですが選ぶのが難しく上級者向け。
財布の形の選び方
女性ウケの観点でいえば、長財布か二つ折り財布かはほぼ違いはありません。各々の生活スタイルに合わせて実用性で選びましょう。
仕事でスーツやジャケットを着る
ジャケットの内ポケットに収納できて、シルエットに響かない薄い長財布をおすすめします。婚活でも基本ジャケットを着る機会が多いですから、ジャケットから出して支払いができるとスマートです。
買い物のほとんどをキャッシュレス決済
まずは機能的に過不足なく、質のいい二つ折り財布を買いましょう。デートのときはこれでOK。コンパクトや薄型な物を選ぶと良いでしょう。
それに加えて、普段遣いでサブでコンパクト財布を持つのもオススメです。コンパクト財布やミニ財布はキャッシュレス時代に即したものです。
しかし、小さいほど機能性がどうしても犠牲になります。そのため、使い勝手の個人差が大きくて選びにくいです。
また、コンパクト財布自体がまだまだ発展途上なジャンルで、定番がなく質がイマイチなものが多いです。コンパクト財布は最初に買う財布としてはオススメしません。
それ以外
ビジネスでスーツ着ない場合やオンオフ兼用にしたい場合は、長財布はかばんいれるときは大きくて邪魔で、コンパクトをメインにするには機能性が劣るので、かばんで邪魔にならず機能に不足ない二つ折り財布が無難です。
カードが多い場合は収納力のある財布よりカード入れを持ちましょう。そのほうが財布が長持ちします。
価格帯
2~3万円内だとややチープな質感やディテールに出ますが、特に問題ないです。
3万以上だと本格的な財布になりますが、品質はけっこうピンキリです。
財布のオススメブランド
財布ブランドの特徴を掲載します。
国内メーカー
GANZO
国内メーカーの中では価格が少し高いですが、そのぶん質は高く職人気質を感じるブランドです。
Warmthcrafts
国内最高峰の馬革専業のタンナーである新喜皮革のオリジナルブランドです。価格は高いですが、コードバンを買う予定ならまずは検討してみてください。
ブルックリンミュージアム
型押しレザーが得意なブランドでカラフルなものも多く、センスの良さが感じられます。
フジタカ
自社工場でデザインから生産まで一貫して行うカバンメーカーです。財布も作っており品質は高く、ちょっとしたアクセントがあったりして遊び心があります。
ワイルドスワンズ
堅牢性の高さを謳っている国内メーカーです。そのため財布に厚みがあって無骨な雰囲気ですが、そのぶん丈夫で長持ちするでしょう。
ファーロ
極薄財布が得意なメーカー。薄いながら耐久性は高い。
ヒロアン
知名度こそ高くないものの、1906年創業で100年以上の歴史のあるメーカー。薄い財布が得意。
万双
キプリス
yuhaku
独特なグラデーション染めが目を引く国産財布メーカー。
ココマイスター
革質がよくデザインもシンプルで女性ウケはいい。コバが剥離しやすい報告が多いですが、アフターケアが充実しており永年修理保証があるので修理できます。
海外メーカー
エッティンガー
イギリスの財布メーカーで唯一の英国王室御用達(ロイヤルワラント)ブランド。薄く仕上がった財布を作り、端の処理なども洗練されており佇まいには品の良さがあります。私はここの財布を愛用しており、十年経ってもツヤツヤです。
グレンロイヤル
スコットランドのブライドルレザーが得意なブランドです。丸みを帯びたデザインのものが多く、かわいらしく小洒落た雰囲気があります。
ホワイトハウスコックス
イギリスのブランドです。シンプルでほどよくカジュアルな雰囲気があります。縫製が雑ですが、堅牢性は高いです。
Cisei(シセイ)
日本人デザイナー大平智生によるフィレンツェの高級カバンブランドです。実は財布も作っていてシンプルかつ美しい作りです。財布が人と被るのが嫌な人にオススメ。これを持ってる人いたらセンスの良さを感じます。取り扱い店は少ないですがオンラインで買えます。
コンパクト財布
PORTER CURRENT ミニ財布
キャッシュレス決済のお供として、コンパクトさと機能性と両立した財布です。ステア素材でエンボス加工で傷が目立ちにくく丈夫。お札は二つ折り、ジップやむき出しになるカードがちょっとカッコよくないですが許容範囲だと思います。
ベルロイ
二つ折り財布を薄くコンパクトにした財布。質感は値段なりですが、機能性は充分。小銭入れは若干使いづらいので、割り切って持ち歩かないのがよさそうです。